第17回定期演奏会
2002年5月12日 (第一生命ホール)
指揮:平松剛一
曲目
・もえる緑をこころに:関根 榮一/詩 木下 牧子/曲
・予感:片岡 輝/詩 大熊 崇子/曲
・なぎさの地球:大岡 信/詩 木下 牧子/曲
・果物の時間:関根 榮一/詩 寺島 尚彦/曲
・混声合唱組曲 「ひとつの朝」 (時の旅人/樹よ/ひとつの朝):片岡 輝/詩 平吉 穀州/曲
・混声合唱組曲 「落葉松」:小林 秀雄/曲
飛騨高原の早春:岩間 純/詩
あなたと わたしと 花たちと:峯 陽/詩
瞳:薩摩 忠/詩
落葉松:野上 彰/詩
・心の瞳:荒木とよひさ/詩 三木たかし/曲 横山潤子/編
・鎌倉は子守唄:寺島 尚彦/詩・曲
・部屋(委嘱初演):牧村 則村/詩 横山 潤子/曲
・生命こそ愛:植田 紳爾/詩 寺田 瀧雄/曲
・さとうきび畑:寺島 尚彦/詩・曲
(以下、アンコール)
・Soon-ah will be done 神のみもとに:黒人霊歌 W.L.ドーソン/編
・瑠璃色の地球:松本 隆/詩 平井 夏美/曲 源田 俊一郎/編
アンケートより
始めの曲が終わり、周囲を見渡して気づいたのが、「歌詞カードを見ながら聴いている人がたくさんいる」ことでした。全体の半分くらいはいたのでしょうか。なるほど、そういうのもあるのかと、僕も歌詞カードを見ながら聴くことにしました。
歌詞(というよりはそこに書かれている”言葉”かも知れませんが)を読むと、色々と想像してしまうものですね。何となく聴いていたメロディーが、言葉を意識することでメッセージとして届くようになってきました。
「思いの詰まった言葉が体にぶつかってくる」という感覚で音楽を聴く、というのは初めての体験で、いい音楽を聴くと背筋がぞくっとしますが、足の先から頭のてっぺんまで、痺れました。 自分だけかな、と思っていましたが、休憩時間中に隣に座っていた人の会話を聞いて嬉しくなりました。50歳くらいの男の人が、奥さんらしき人に満面の笑みで言っていたのは、「やっぱり、気持ちいいんだよねえ。」 という台詞でした。「やっぱり上手いねえ」ではなくて、「気持ちいい」!確かに、ぴったりの言葉だと思います。
自分もこれからはもう少し、相手に対して価値のあるメッセージ、というのを少しは届けてみたいなとも思いました。 そういう意味では、たまにはこういう合唱を聴くことで、「言葉」を見つめなおすというか、ゆっくり味わってみるというのもいいことだと思いました。僕はまだ、重みのある言葉を発するには修行が足りませんが・・。