X 音楽に流れる命の輝き
<2004.12.18>
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私は世田谷区に住んでいるが、ちょうど家の前
が区立中学校で、 |
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朝ねむい目をこすりながら家を飛び出すと、そ
の中学校から |
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合唱が響いてきた。「あ、そうか校内合唱コン
クールの季節で、 |
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朝早くからがんばって練習しているのだ」何か
嬉しくなり、私も |
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頑張らなければと、気持ちが引きしまる。中学
生や高校生が |
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合唱コンクールに情熱を燃やし、皆で力を合わ
せている姿は、 |
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私も何度も経験し、指導もしてきたが、本当に
感動的なのである。 |
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合唱を通してクラスの心がひとつになり、40
人前後の生徒が |
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美しいハーモニーを生み出した時、そこには強
い絆が芽生える。
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学校生活の中で思い出に残る行事の一つであ
る。
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平混も音楽鑑賞教室で、小学・中学・高校生の
前で歌うことが |
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ある。合唱コンクールのプログラムの中での招
待演奏で、という |
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ことも多い。反応がストレートで、目を輝かせ
て聴いてくれる
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ので、歌っていてとても楽しい。時には彼らと
の合同合唱で、 |
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胸が熱くなるときもある。 |
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一般に、学校の鑑賞教室でのプロと言われてい
る団体の演奏には
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実は手抜きが多い。私もかつて吹奏楽やオーケ
ストラの一員として
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クラリネットを吹いていたが、音楽鑑賞教室と
なると、どうも
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いつもの緊張感が薄れ、内容が乏しくなる。多
感な生徒たちにこそ、
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熱の入ったすばらしい演奏を聞かせなければな
らないのに。
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そんな反省も込めて、平混は音楽鑑賞教室には
力を入れている。
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選曲にはその年の各学年の校内コンクールの課
題曲を、という
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リクエストもあり、それが例えレパートリーに
ない曲でも
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必ず暗譜で演奏する。私たちこそ彼らに学ぶこ
とは多くあるし、
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校内合唱コンクールこそ、合唱をやる上での原
点なのだから。
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音楽(合唱)は、その時代の柔軟な心と新鮮な
輝きを持って
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いなければ、その音楽に流れる命の輝きを表現
することはできない。
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今回リリースの平混の新しいCD「ときめく
命」は、そんな平混の
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心を凝縮したものであり、必ず皆様にその心を
お伝えできると思う。
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また、これまでのCDはすべてライブ録音で
あったが、今回は
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このCDのための新しい録音である。(普段の
演奏会ではあまり
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お聴きいただく機会のなかった、音楽鑑賞会の
プログラム中の曲も
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今回は入れさせていただいた。)ぜひ、皆様に
聴いて頂きたい。
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