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V 私の心を動かした人達【1】
<2003.8.6>


 
長年演奏の仕事をしていると、自分の演奏への 考え方、表現がかなり

その時々によって変化していることに気づく。 それは、すぐれた演奏に

出会ったり、いろいろな人達との出会いによ り、その影響を受けて

変わってきているのだと思う。

演奏に対しては、確かな自信とポリシーを持つ と同時に、常に客観性を

持たなければならない。自己満足や押しつけが ましい演奏だけは

しないよう心がけている。その音楽を演奏者と 聴衆が共有でき、

かつ共感できてこそ、“表現”が成り立つので あって、一方通行では

表現とは言えないから。



私の恩師であるクラリネット奏者である三島勝 輔先生から、レッスンの時に

教えて頂いたことが今でも心に残っている。

先生からは、「教師になって生徒に音楽を教え る時に大事なのは、

機械的にただ曲を聴かせたり、演奏させるので はなく、その音楽に対する

自分の“素敵だなぁ”とか“すばらしい!”と いう気持ちを伝えることだ。

つまり、その音楽を生徒と一緒に感じあうこと が大切だ」と教えられた。

先生はいつも私たちのことを常に思ってくれ る、私の尊敬する先生であった。



そして、私の敬愛する作曲家の平吉毅州先生。 そのメロディーの美しさも

さることながら、その作品では各パートに必ず 主旋律を歌わせてくれる。

これは先生の歌う人に対しての思いやりであ る。(一般的には、とかく

アルトなどは、音程の幅が狭く、和音をつかさ どる音に終始する場合が多い)

先生は、コンサートが終わって、その歌のメロ ディーをお客様が口ずさんで

帰ってもらえるような曲を書きたいと、常に おっしゃっていた。また

自分の作品については、「自分の手から放たれ たと同時に、もう歌う人の

ものだから、多様なとらえ方(解釈)で歌って ほしい」ともおっしゃっていた。

音楽には大変厳しかったが、その反面自分の作 品には、謙虚であった。

常に相手を思いやる心を持ち、私もたくさんの ことを教えて頂いた。

若い作曲家のなかには、自分の作品を専門用語 を用いて、長々と解説し、

いかにも音楽は理論的構造を把握していなければならないと言わんばかりの

作曲家 もいる。残念ながら、そのような作品にかぎって内容が乏しいことも

多いの だ。 (続く)


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